4月24日 福島県男女共生センター主催の「災害とジェンダーに関する人材育成トレーニングプログラム」をお手伝いさせていただきました!

4月24日(金)、福島県男女共生センターの主催による「災害とジェンダーに関する人材育成トレーニングプログラム」が、センターの研修室を会場に実施され、県内各地の自治体(防災担当、男女共同参画担当)、消防、男女共同参画センター、社会福祉協議会、公民館の各関係者から、さまざまな女性団体のリーダーまで、約30人参加されました(男性を含む)。

わたしたち減災と男女共同参画 研修推進センターでは、浅野と池田が講師として企画・運営をお手伝いさせていただきましたが、国連防災世界会議の成果と課題についても振り返りながら、基礎的事項とワークショップで学習を進めさせていただきました。新作のワークブックも提供させていただき、実際に教材を使ってみました。

朝10時半~15時半まで、盛りだくさんの内容でしたが、震災から4年経った今からこそ、防災の取り組みを進めていこう。そんな参加者のみなさんの熱気を感じ続けた一日でした!

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4月11日 岩手県・金ヶ崎町でリーダー向けの講演を行いました

4月11日(土)、岩手県南部の内陸に位置する金ヶ崎町で、リーダー向けの講演を浅野が実施せていただきました。主催は「金ヶ崎町女性百人会」です。町政に女性の声を届ける仕組みが必要と、数年の準備期間を経て昨年立ち上がった会で、金ヶ崎町の様々な活動をしてきた女性たちが中心となっています。男性メンバーも一部入っていて、みなさん仲良く、パワフルに、町の活性化のために活動しています。金ヶ崎町は、生涯学習のまちづくりを重視しているそうで、そうした蓄積が市民の人材の厚みにつながっているように感じました。

金ヶ崎町は新幹線の水沢江刺駅と北上駅の中間ぐらいの場所に位置し、沿岸へも2時間程度で行くことができるため、東日本大震災時は物資等の各種の支援を行ったほか、民宿の経営者として被災者の受け入れを長期にわたって行った方もいて、現在も沿岸地域と交流を続けている人も多いようです。

写真4_金ヶ崎町女性百人会による講演会

この日は総会のあとの講演会で、取材の方も含めて30人弱の方が参加してくれましたが、とても熱心に耳を傾けていただきました。普段は、別の団体やグループ、地域でリーダーをしている方ばかりですので、今後の活動に生かしていただけることと思います。

翌日は、会のメンバーの方が車で陸前高田まで案内してくださいました。途中、林業が盛んで、震災後に木造の仮設住宅を作って被災者を受け入れた住田町を通り、2時間ほどかけて沿岸へ向かいました。市街地があった場所は、今まさにかさ上げ工事の真っただ中で、巨大なコンベアーが上空を四方へ横切ります。

写真5_陸前高田のいま

沿岸地域が本格的に復興を踏み出し始めるまでにはまだ時間がかかるかもしれませんが、これからも何らかの形で東北で頑張るみなさまのお手伝いを継続できればと、心新たにしました。

3月14-18日 国連防災世界会議 パブリックフォーラム 女性と防災テーマ館 主催シンポジウムを共催しました 第3回 「災害に強い社会づくり ~男女共同参画の視点を根づかせる~ 」

3月14-18日に仙台市で行われた国連防災世界会議の期間中、一般の人が参加できるパブリックフォーラムが市内各地で多数開催されました。「市民協働と防災」と「女性と防災」の2つのテーマ館も設置され、関係者が議論を深めました。

「女性と防災」テーマ館の全体の運営を担った仙台市男女共同参画推進センターは、テーマ館主催の連続シンポジウムも実施。その第3回目(16日午後)を、仙台市男女共同参画センターと共催の形で、当・減災と男女共同参画 研修推進センター(GDRR)も担当しました。

テーマは「災害に強い社会づくり~男女共同参画の視点を根づかせる~」で、防災計画やマニュアルの中で文章化するだけでなく、組織体制の変革を含めていかに現場への定着を実現できるのか、各地の取り組みを通じて具体的な道筋を考えました。

写真1_シンポジウムの登壇者

■前半は各地の実践事例から

はじめにGDRR共同代表の池田が、これまでの大災害を受け、防災と男女共同参画についての政策はどう変化してきたのか、どんな取組が求められているのか紹介しました(スライド1「防災・復興政策における男女共同参画・多様性配慮の視点~近年の政策変化と取組のポイント」参照)。

それを踏まえ、同・浅野が、被災地の男女共同参画センターや被災地外の自治体、社会福祉協議会などの取組事例についてさまざまな角度から紹介しました。地域防災組織で女性が活躍できるための自治体の取り組み姿勢体制や多様な主体との連携により、男女共同参画の視点がしっかり入った被災者支援の輪を広げる必要性にも触れました(スライド2「各地における取組の紹介」参照。当日配布のものを一部修正)。

次に、2008年に「災害時における女性のニーズ調査」を実施して提言をまとめ、大震災直後も男女共同参画センターとも連携しながら助け合い活動に取り組んだ、特定非営利活動法人イコールネット仙台 代表理事の宗片 恵美子さんから事例報告がありました。2013年度から実施している「女性防災リーダー養成講座」では、仙台市の防災政策、障害や性別への配慮、避難所運営など幅広く実践的に学ぶ内容で、地域防災の担い手となる女性リーダーを養成しています。また修了生による地元地域での実践や、「せんだい女性防災リーダーネットワーク(せんだい女性防災ネット)」の設立、さらには岩手県陸前高田市や宮城県登米市の養成講座への協力など、活動が広がっているそうです。

市内で子育て支援活動に取り組んできた特定非営利活動法人せんだいファミリーサポート・ネットワーク理事の三浦美恵子さんは、仙台市男女共同参画推進センターが主催した「女性防災人材育成講座」を受講後、市民とセンタースタッフとで防災学習プログラムを開発する「せんだい防災プロジェクトチーム」に参加。開発した教材を使って「みんなのための避難所づくりワークショップ」を各地で実施しました。地域や仮設住宅での丁寧な聞き取りやワークショップの試行を経て、子育て世代をはじめさまざまな市民を対象に、性別や多様な立場の人への配慮の視点をもった防災活動の重要性についての学習機会を作っている様子を写真とともに紹介いただきました。

写真2_女性と災害テーマ館でのGDRRの展示

埼玉県男女共同参画推進センター 事業コーディネーターの瀬山紀子さんからは、大規模避難所となったさいたまスーパーアリーナで実施した県外避難女性(と子ども)たちの支援、埼玉県の地域防災計画改定への参画、県内市町村の男女共同参画担当および防災担当職員への研修の実施といった政策上の働きかけや人材育成、市民や地域組織を対象とした各種の研修などを地道に積み重ねてきた様子を報告いただきました。統一の学習教材やパンフレットの作成など、普及ツールを整備して取り組んでいることも注目されます。

■後半は地域リーダーや災害ボランティアの立場からの報告・コメント

後半では最初に、GDRRの池田から、自主防災活動発祥の地でもある静岡県内を事例をもとに、地域防災活動における男女共同参画の推進上の課題について提起しました。それは、地域防災組織に女性のリーダー層がなかなか増えていかないこと、災害ボランティアセクターと男女共同参画セクターの連携がなかなか深まらないこと、その結果、防災の研修を受けた女性たちが地域防災組織やボランティアセンターと繋がれないことなどです(スライド3「防災・復興における男女共同参画視点の定着化に向けて ~多様な視点から」参照)。

その上で、地域組織の立場にある、仙台市の片平地区連合町内会 会長(花壇大手町町内会 会長)の今野 均さんより報告いただきました。ご自身の地域の話と男女共同参画がどう関係するか良くわからないと最初にコメントされましたが、地域では多様な団体・世代が参加できる仕組みを作りながらコミュニティの活性化に取り組んでおり、東北大学の留学生も参加した防災訓練も実施するなど、まさに多様な視点を生かした地域実践、防災実践が進められていることがわかりました。

さらに災害支援ボランティアの立場にある、東京災害ボランティアネットワーク 事務局長の福田 信章さんからは、女性の視点、子育てや高齢者のケアの視点から実際に取り組んだ支援の様子とともに、困難を抱えた被災者のニーズを把握することの難しさと(困難を抱えた人ほど声をあげられない)、被災者の声を聞く工夫、そして、被災した地域とボランティア、多様な専門性や特技をもった人や団体など、幅広い連携があってこそ、多様な人の立場に寄り添った支援が可能となるとの報告がありました。

■全体を振り返って
 
最後に、前半の報告者を含めて全員が登壇し、会場の質問も受けながら今後の定着に向けて一人ずつコメントをいただきました。現場への定着についてはさまざまな方法により努力が行われていることがわかりましたが、被災者支援の際に要となる地域社会と、行政やボランティアを含めた支援者側の両方において、平常時から、男女共同参画や障害のある人や外国人もふくめた多様な人々の参画と連携を進めておくことが重要であることが、再認識されました。また、行政や男女共同参画センターの役割の大きさも、改めて確認できたのではないでしょうか。そのためには、継続した学習や実践、そして人材育成研修を多主体の連携につなげる工夫が求められています。

紹介パンフレットができました

GDRRの紹介パンフレットができました。GDRRの活動内容をご覧頂けます。

中面(PDF)外面(PDF)

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3月16日 災害に強い社会づくり〜男女共同参画の視点を根づかせる〜

【国連防災世界会議〜女性と防災】
「テーマ館主催シンポジウム」3日目として、
「災害に強い社会づくり〜男女共同参画の視点を根づかせる〜」

http://www.sendai-l.jp/jbf/shiza/#sympo3
を実施します。

日時:3/16(Mon) 13:30〜16:10
会場:6F ギャラリーホール (要申込)

【主旨】
  被災者支援における多様性の配慮が重要視されつつあります。しかし、
日常における関係者の意識・組織体制などが変わらなければ、男女共同
参画の視点を実践につなげることはできません。どうすればこれを現場
に定着させることができるのか、各地の取り組みを通じて、具体的な方
策を探ります。

[コーディネーター]
浅野 幸子(減災と男女共同参画 研修推進センター(GDRR)共同代表、
       早稲田大学「地域社会と危機管理研究所」招聘研究員)
池田 恵子(減災と男女共同参画 研修推進センター(GDRR)共同代表、
     静岡大学教育学部教授、静岡大学防災総合センター兼任教員)
[報告]
今野 均(片平地区連合町内会 会長、花壇大手町町内会 会長)
瀬山 紀子(埼玉県男女共同参画推進センター事業コーディネータ)
福田 信章(東京災害ボランティアネットワーク 事務局長)
三浦 三恵子(せんだい防災プロジェクトチーム)
宗片 恵美子(特定非営利活動法人イコールネット仙台 代表理事)

[共催]
仙台市男女共同参画推進センター
減災と男女共同参画 研修推進センター(GDRR)

1月27日 「被災者支援のための平時からの ネットワークを考える 公開研究会」のお知らせ

【被災者支援のための平時からの ネットワークを考える 公開研究会】

   男女共同参画セクター×災害ボランティアセンター

■日時:2015年1月27日(火) 13:30~16:30
■場所:NOF新宿南口ビル セミナールームA

国際的には、性別や多様な立場の人々に配慮する視点が被災者支援にとって大変重要であるとされており、東日本大震災後、国内でも徐々に認識が広がりつつあります。

この視点を重視した防災対策も見られるようになってきましたが、被災者支援全体の質の向上、とりわけ要援護者支援と性別の視点が密接にかかわっているということはまだ十分に認識されていません。

この研究会では、実効性のある被災者支援を実現させていくための支援者間のネットワークはどうあるべきなのか、実践的な議論をします。ぜひふるってご参加ください!

 

【基調報告】

「東日本大震災での男女共同参画(女性)センターの取組みとこれから」
桜井 陽子 さん : NPO法人 全国女性会館協議会 理事長

「東京都域の災害ボランティアセンターが目指すもの~アクション・プランとは?」
加納 佑一 さん  : 東京ボランティア・市民活動センター 職員

 

【地域からの取組み紹介】

都内の各地域や、埼玉、千葉、神奈川、静岡県などの事例から。
現在のところ以下の方が登壇予定で、多摩地区でも依頼中です。

・杉並ボランティアセンター 所長 中島 篤 さん(杉並区社会福祉協議会)
・NPO法人男女共同参画おおた 理事長 坂田 静香 さん(大田区立男女平等推進センター指定管理団体)

 
 〔進行〕 減災と男女共同参画 研修推進センター 共同代表
・池田恵子(静岡大学、静岡大学総合防災センター 兼任教授)
・浅野幸子(早稲田大学「地域社会と危機管理研究所」招聘研究員)

 
■日時:2015年1月27日(火) 13:30~16:30

■場所:NOF新宿南口ビル セミナールームA MAP
(都営新宿線/都営大江戸線/京王新線 新宿駅A1出口 徒歩1分、JR新宿南口 徒歩3分)

■申し込みは、こちらから

 

■お問い合わせ    contact*gdrr.org(*の部分を@にかえてください)

■主催:減災と男女共同参画 研修推進センター

■協力:
 東京ボランティア・市民活動センター
 国際協力NGOオックスファム・ジャパン

減災と男女共同参画 研修推進センター
〒113-0023 東京都文京区向丘1-7-8

12月17日 福島県消防協会の女性消防団向け研修への講師派遣

12月17日(水)、福島県消防協会主催の女性消防団員向け研修で、当センターより講師を派遣してお話させていただきました。会場は県共生センター研修室、参加者は約50人。半分は男性消防団員の参加者で、中には行政職員と兼務している方もいました。

最初に主催者のあいさつと、東京で開催された世界各国の女性消防団員が集まる大会に参加した方からの報告がありましたが、消防団員数が減少する中で女性消防団員への期待が高まる一方、なかなか女性消防団員が増えないこと、女性消防団員が扱いやすい機材の不足、女性消防団員が携わる活動内容の在り方など、今後さまざまに検討していくべき課題があることが理解できました。 続きを読む 12月17日 福島県消防協会の女性消防団向け研修への講師派遣

2013年度静岡県女性防災リーダー育成事業「防災パワーアップ講座」の修了者調査(2014年11月実施)とフォローアップ研修

静岡県とNPO法人あざれあ交流会議が実施し、当センターのメンバーが協力した女性防災リーダー育成事業の2013年度修了者のみなさんに、研修の成果を尋ねるアンケートが行われました(2014年11月実施。回答数:29、回答率:27.6%)。

講座の成果を発揮する機会が大いにあった、またはあった修了者は、51.7%ありました。

「自治会の会議に話をするように呼ばれた」、「知識があることで意見を言えるようになった」、「防災に関する講座を開催した」、「市と協働でママの防災力をupする事業を実施することになった」などの回答がありました。

一方で「防災役員が全て男性の為、入り込めない」「自治会で、女性委員の位置づけは炊事班、救護班が役割分担とされ、提言、発言する機会がない」など、地域の活動になかなか入り込めない問題も指摘されました。

昨年度の研修の成果を活かした活動や、活動を進めていく中での悩みを共有するフォローアップ研修が行われました。この講座は、今年度も行われています。昨年の修了生の方々が企画側として参加してくださっています。

11月6日 福島県社会福祉協議会のチーフ生活支援員向け研修への講師派遣

11月6日(木)、福島県社会福祉協議会のチーフ生活支援員向け研修へ当センターから講師派遣を行いました。(当センター派遣部分の時間のみ、県社協と福島県男女共生センターの共催)

被災者を支えている生活支援相談員のリーダーの方たちを対象に、災害とジェンダーに関する基礎知識として、被災地で起きた問題全体を整理するとともに、DVや虐待問題を含む、ジェンダーに起因する暴力についても学んでいただきました。

当センターの運営委員のうち、相談員の経験があり、女性と子どもに対する暴力問題を専門としている者を講師として派遣させていただきました。参加者は県内約10市町村から約30人で、会場は福島県男女共生センターの研修室でした。

自主防災リーダー等を対象とした研修における講師派遣

関東地方の某自治体では今年から、自主防災組織のリーダーや市民を対象とした防災リーダー育成プログラムをリニューアルし、より実践的な内容を目指しています。

このプログラムの特徴は、2日間にわたるプログラムの中で、男女共同参画・多様性配慮の視点に立った講座を約2時間にわたり組み込んでいることです。当センターのメンバーも、講師の一人として関わらせていただきました。

自主防災リーダーは、地域の代表として熱心に防災に取り組んでおられる方が多いのと同時に、地域住民の関心の低さや、災害時の高齢者・障害者等の避難誘導方法など、さまざまな悩みを抱えているのが現状です。そこで、男女共同参画の視点から見た災害時の課題はもちろんのこと、地域で仲間を増やす切り口として、女性、子ども、障害のある人、アレルギーの人などに関するテーマを生かしていただけるような内容とすることに務めました。

このように、一度でおわる講演会のようなものではなく、継続的な防災人材育成プログラムに男女共同参画の視点が組み込まれることで、現場への定着が着実に図られていくことを期待しています。

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