ごあいさつ

阪神淡路大震災、東日本大震災など多くの災害の経験を経て、男女共同参画/ジェンダーの視点をしっかりと組み込んだ災害・復興支援や防災の体制作りへの関心が高まり、対応が模索され始めました。ささやかですが、大きな意義があるこの変化を引き起こしたのは、東日本大震災の被災地の皆様とりわけ女性たち、そして災害・復興支援に関わってこられた皆様の声と活動です。

当センターの前身団体であり、2014年3月に約三年間の活動を終えて解散した東日本大震災女性支援ネットワークのささやかな活動も、変化を引き起こす力の一部となれたのは感慨深いことです。

性別、年齢、障害の有無や国籍などを問わず、一人ひとりの被災者が大切にされる防災・災害支援の体制を備えた社会の実現という私たちがめざすゴールは、まだまだ遠くにあります。

しかし、その方向に向かって、地域社会の一員として、ボランティアとして、また自治体職員として、防災や災害支援に関わっておられる方々の努力が、ひとつひとつ着実に実を結びつつあります。  

私たちは、東日本大震災女性支援ネットワークの活動の中から研修事業を引き継ぎ、男女共同参画/ジェンダーの視点をしっかりと取り入れた防災・復興の対策と体制を普及させていくために、研修、研修教材の開発、情報発信などを行ってまいります。

研修を通じてつながりあえた方々が、それぞれのご活動の場で、一人ひとりを大切にする防災体制づくりに取り組まれ、または一緒に取り組む仲間を増やしていかれることが私たちの願いです。そのために一緒に歩んでまいりましょう。

 共同代表 池田恵子 浅野幸子

減災と男女共同参画 研修推進センター メンバー一同

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