関東地方の某自治体では今年から、自主防災組織のリーダーや市民を対象とした防災リーダー育成プログラムをリニューアルし、より実践的な内容を目指しています。
このプログラムの特徴は、2日間にわたるプログラムの中で、男女共同参画・多様性配慮の視点に立った講座を約2時間にわたり組み込んでいることです。当センターのメンバーも、講師の一人として関わらせていただきました。
自主防災リーダーは、地域の代表として熱心に防災に取り組んでおられる方が多いのと同時に、地域住民の関心の低さや、災害時の高齢者・障害者等の避難誘導方法など、さまざまな悩みを抱えているのが現状です。そこで、男女共同参画の視点から見た災害時の課題はもちろんのこと、地域で仲間を増やす切り口として、女性、子ども、障害のある人、アレルギーの人などに関するテーマを生かしていただけるような内容とすることに務めました。
このように、一度でおわる講演会のようなものではなく、継続的な防災人材育成プログラムに男女共同参画の視点が組み込まれることで、現場への定着が着実に図られていくことを期待しています。