4月11日(土)、岩手県南部の内陸に位置する金ヶ崎町で、リーダー向けの講演を浅野が実施せていただきました。主催は「金ヶ崎町女性百人会」です。町政に女性の声を届ける仕組みが必要と、数年の準備期間を経て昨年立ち上がった会で、金ヶ崎町の様々な活動をしてきた女性たちが中心となっています。男性メンバーも一部入っていて、みなさん仲良く、パワフルに、町の活性化のために活動しています。金ヶ崎町は、生涯学習のまちづくりを重視しているそうで、そうした蓄積が市民の人材の厚みにつながっているように感じました。
金ヶ崎町は新幹線の水沢江刺駅と北上駅の中間ぐらいの場所に位置し、沿岸へも2時間程度で行くことができるため、東日本大震災時は物資等の各種の支援を行ったほか、民宿の経営者として被災者の受け入れを長期にわたって行った方もいて、現在も沿岸地域と交流を続けている人も多いようです。
この日は総会のあとの講演会で、取材の方も含めて30人弱の方が参加してくれましたが、とても熱心に耳を傾けていただきました。普段は、別の団体やグループ、地域でリーダーをしている方ばかりですので、今後の活動に生かしていただけることと思います。
翌日は、会のメンバーの方が車で陸前高田まで案内してくださいました。途中、林業が盛んで、震災後に木造の仮設住宅を作って被災者を受け入れた住田町を通り、2時間ほどかけて沿岸へ向かいました。市街地があった場所は、今まさにかさ上げ工事の真っただ中で、巨大なコンベアーが上空を四方へ横切ります。
沿岸地域が本格的に復興を踏み出し始めるまでにはまだ時間がかかるかもしれませんが、これからも何らかの形で東北で頑張るみなさまのお手伝いを継続できればと、心新たにしました。