避難所運営をゲームで疑似体験 田辺市社福協

避難所運営をゲームで疑似体験 田辺市社福協
(紀伊民報 2016/5/21 17:00)

 田辺市社会福祉協議会(和歌山県)は、避難所運営を模擬体験するゲーム「HUG(ハグ)」を使った研修を開いている。熊本地震でも、避難所運営はさまざまな課題が出ている。田辺市社福協は「運営の主体は地域の皆さん。自分がどんな役割を担うか考えながら、体験して」と呼び掛けている。

 「HUG」は避難者の年齢や性別、それぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所に見立てた平面図に適切に配置できるか、また避難所で起こるさまざまな出来事にどう対応するかを疑似体験するゲーム。

 参加者は1組5~8人程度。各組で1人がカードの読み上げ役、残りがプレーヤーになる。カードは「避難者」「イベント」の2種類。他に避難所となる学校の敷地図や体育館、教室の図面がある。避難者カードは、避難者1人当たりの必要面積(3平方メートル)を表している。

 設定は赤ちゃんから高齢者、食物アレルギーのある人、目の不自由な人、インフルエンザの疑いのある人、外国人などさまざま。犬を連れて来たり、車いすを使っていたり、車中での生活を希望していたりと抱える事情も異なる。プレーヤーは、こうした点に配慮しながら、カードを図面上の避難所に配置していく。

 イベントカードには「着替えはどこでできますか」「毛布25人分を提供します」「使用禁止のトイレを使ってあふれている。どうするのか」「明日、総理が見舞いに来ます。総勢20人」などと記載されていて、プレーヤーは内容に応じ対応策を考える。

 田辺市社福協の鹿毛智子さん(57)は「ゲームでは短時間に250人が避難所に殺到。本番さながらの避難所が体験できる。みんなで考え方を身に付けることと、忙しさに慣れることの両方とも大切。継続的に取り組めば、1回目に気付かなかった課題も見えてくる」と話す。

 ゲームには決まった正解がなく、いかに運営者の合意形成ができるかを問われる場面もあるが、アレルギーや障害のある子どもへの対応など、事前に理解を深めておいた方がよい項目も多い。

 研修を通じて、避難所の備蓄や昼間一人になる高齢者や障害者の把握など、地域の課題に気付き、取り組みを始めた団体もあるという。

 ゲームの所要時間は通常2時間半~3時間だが、団体の都合に合わせ、短縮できる。避難所運営ゲームを使った研修の問い合わせは田辺市社会福祉協議会地域福祉課(0739・24・8329)へ。

http://this.kiji.is/106665366750756866

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