熊本地震:老衰も震災関連死に初認定 「死期早めた」

熊本地震:老衰も震災関連死に初認定 「死期早めた」
(毎日新聞2016年9月6日)

 熊本市は5日、熊本地震による震災関連死として死因が老衰の例を初めて認定した。同市は4月16日〜5月31日に亡くなった60〜90代の男女7人を新たに認定し、同市の震災関連死は31人となった。

 市によると、老衰で亡くなった高齢者は、被災した市内の福祉施設から別の施設に移動したが、体調が悪化したため元の施設に戻った当日に亡くなった。審査会は「移動や環境の変化がストレスになり、死期を早めた」と関連死認定した。

 また前震と本震で車中泊をした後、自宅で入浴中に湯船の中で亡くなっているのが見つかった例も認定され、審査会は「地震のストレスによる睡眠不足があり、意識を失った可能性がある」とした。一方で車中泊や避難所生活をせずに6月7日に亡くなった80代女性は「関連死として認定すべきでない」として申請を却下した。

 市は5日までに、30人の遺族に災害弔慰金計1億250万円(500万円11人、250万円19人)を支給しており、災害弔慰金申請は同日現在、100件を超えたという。

菊池市でも初の震災関連死

 菊池市も同日、80代男性を震災関連死として認定したと発表した。地震による市内の死者は初めて。8月31日に審査会を開き、9月2日付で認定した。男性は前震後に避難所と自宅を行き来し、4月17日の帰宅後に体調が悪化し、4月下旬に死亡した。審査会は「避難生活による精神的、身体的負担が死につながった」と判断した。

http://mainichi.jp/articles/20160906/k00/00m/040/138000c

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