4月25日(土)午後、仙台市のエルパーク仙台セミナールームを会場に、「女性防災リーダー」フォローアップ研修を実施しました。これは、イコールネット仙台(代表:宗片恵美子さん)と減災と男女共同参画 研修推進センターが共催で開催したものですが、東北で女性防災リーダーの育成に取り組んでいる関係者の交流集会を兼ねたものです。
参加者は、陸前高田市のNPO法人まぁむたかた(3名)、NPO法人参画プランニング・いわて(スタッフと講座修了生の7名)、登米市市民活動支援課(職員と講座修了生の合計8名)、NPO法人イコールネット仙台(28名)と、イコールネット仙台の事務局、当センターから共同代表2名の約50人でした。
はじめに主催者あいさつのあと、すぐに「第3回国連防災世界会議」の振り返り、として、当センター共同代表の池田が解説。また同・浅野から、防災に男女共同参画の視点を定着させようと取り組まれている各地の事例を紹介しました。
次に、参加者からそれぞれ15分程度で、地元での取り組み状況について発表がありました。はじめにNPO法人まぁむたかたからは、子育てする母親の目線での地元での防災学習の取り組みなどについて、次に、参画プランニング・いわてからは県内の女性を対象とした「女性防災リーダー養成講座」などの様子や自治会関係者を含む受講生とともに作成した避難所運営ガイドラインの紹介がありました。登米市からは、連続講座で学んだ中身について詳しく報告がありました。
報告の最後はイコールネット仙台です。イコールネット仙台は一昨年度・昨年度と「女性のための防災リーダー養成講座」を開催し、仙台市内の各地区で活躍できる女性リーダーを育ててきたため、その修了生たちから地元で実践している取組みについての報告がありました。
後半は、参加者同士の交流です。最初から7つのテーブルに各地からの参加者が混ざるように座ってもらっていたので、最初はそのメンバーで意見交換。さらに、ワールドカフェ形式で席を交代して、違うメンバー同士で意見交換を行いました。
特に最後の交流は大いに盛り上がり、話は尽きない様子で、名残惜しい別れとなりましたが、アンケートからは「大変良かった」「他の地域の女性たちの話が聞けてよかった」「地域によってそれぞれだが、ヒントになる経験・取組み例が聞けた」「ぜひとりいれてみたい情報もあり勉強になった」「何とかしたいと思っている女性たちがこんなにいることがわかってよかった」といった意見を多数いただきました。また、国連防災世界会議の振り返りについても、「当日は参加できなかったので聞けてよかった」「第1回の横浜での会議からの流れも聞けて勉強になった」といった意見をいただきました。
まちの復興はまだまだ途上ではありますが、東北の女性たちは東日本大震災の経験を無駄しまいと、地道に取り組みを進めようとしています。みなさんの頑張りに学びなら、今後も防災における男女共同参画の視点を着実定着させていくための努力を続けていかなければならないと、心新たにした半日でした。
ご参加くださった各地のみなさま、そして事務局として全体の企画・コーディネート・運営を担ってくださったイコールネット仙台のみなさまに、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
※なおこの研修会の中で、当センターが作成したばかりの『男女共同参画・多様性配慮の視点で学ぶ防災ワークブック』も全員の方に提供させていただき、中身を紹介させていただきました。活用いただければ幸いです。