避難所通勤、もう限界 睡眠・入浴不自由「疲れたまる」

避難所通勤、もう限界 睡眠・入浴不自由「疲れたまる」
(朝日新聞 2016年5月18日20時06分)

 熊本県益城町で2度の震度7を観測してから1カ月が過ぎた。1千棟以上が全壊し、町内15の避難所には今も約3200人の住民が身を寄せる。そこから職場に向かう会社員らの疲れもピークに達している。

■熟睡できず・車内で化粧…

 約300人が駐車場で車中泊を続ける益城町のグランメッセ熊本。町内のパート従業員福田真理さん(38)は毎朝5時ごろ、軽ワゴン車で目覚める。シートは硬く、朝日も差し込み、熟睡できない日が多い。

 パンなどで軽い朝食を済ませ、小学3年の次女鈴華さん(8)を着替えさせる。車内で化粧をし、身支度を整えて午前9時。避難所から5分ほどのスーパーに車で出勤する。

 近くの自宅は2度の揺れで傾き、地面と自宅が横ずれして約10センチの地割れができた。夫と中学生、高校生の子ども2人は家で休むが、鈴華さんは布団で眠るのを怖がり、真理さんも一緒に車中泊を続けている。

 仕事を終えて避難所に戻ると、夕食を受け取るために行列に並ぶ。その後は近くの温泉施設に。眠りにつくのは午後10時ごろだ。

 子どもの学費や部活動にかかる費用を稼ぐため、仕事を辞めるわけにはいかない。「疲れはたまる一方。いつまでこんな生活が続くのかと暗い気持ちになる。早く元通りの生活に戻りたい」と話す。

 ログイン前の続き大村幸代(さちよ)さん(57)は、次女の美佳さん(26)と2階建てのアパートで暮らしていた。4月14日夜の前震後から、避難所の駐車場で車中泊とテント生活を続けている。アパートは4月16日の本震で全壊した。

 トイレなど水回りのメンテナンスをする会社に勤める。地震発生後の2週間は仕事を休んだが、今月3日から再開。避難所から九州各地の老人ホームや個人宅を訪問する日々を送る。

■身だしなみ、最大の悩み

 最大の悩みは身だしなみだ。風呂は2、3日に1回、銭湯に通う。洗濯は週1回程度、コインランドリーで。手間もお金もかかるため、頻繁には使えない。「生活のためには働き続けるしかない。寝ても疲れが取れず、首や腰を痛めた」と声を落とす。

 益城町総合運動公園に100張り以上のテントが設置された「テント村」。中島一彰さん(44)は妻子と5人で過ごしながら、熊本市の病院で管理職として働いている。

 地震発生前の帰宅時間は午後9、10時だったが、今は仕事を早く切り上げて午後7時には戻る。「遅くなると、寝ている周りの人に気を使う。テント入り口のチャックの音も、かなり響く」。朝は以前より45分ほど早く出勤し、仕事をこなすようにしているという。

 疲労は蓄積しているのに、慣れない避難生活で夜は1時間おきに起きてしまう。だが、自宅アパートの水道が復旧せず、帰るに帰れない。「梅雨入り前には戻りたい」とこぼす。

http://www.asahi.com/articles/ASJ5B3QW7J5BTIPE01C.html

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