「ケア必要」新たに1215人 熊本市教委の小中学生調査  地震で心身に異変 計1834人

「ケア必要」新たに1215人 熊本市教委の小中学生調査 
地震で心身に異変 計1834人
(西日本新聞 2016年06月10日 03時05分)

 熊本市教育委員会は9日、市立小中学校の全児童生徒6万1039人に5月末から6月上旬にアンケートした結果、熊本地震の影響で心身に異変が見られ「カウンセリングが必要」とされた子どもが1834人に上ったと発表した。総数は5月10日前後の調査より309人減ったが、約66%の1215人が新たに異変が認められ、ケアが必要とされた。市教委は「症状が出てくるタイミングは予測できず、中長期的なケアを続けたい」と話している。

 アンケートは全137小中学校の児童生徒に「眠れないことがあったり怖い夢を見たりする」「イライラする」などの状況について質問。今回新たにケアが必要とされた1215人の内訳は、小学生944人、中学生271人だった。

 災害と子どもの発達に詳しい名古屋大大学院の氏家達夫教授(発達心理学)は「親の不安な表情、被災による引っ越しなど、さまざまな環境の変化を時間の経過とともに実感した子どもたちが不安を強めているのではないか。日常を取り戻すことが心の安定にとって大切で、保護者や教諭への支援も必要だ」としている。

 市教委はまた、市外に転校を余儀なくされた児童生徒数は5月30日現在で209人と発表した。元の学校に籍を残したまま一時的に避難先の学校に通う「体験入学」は98人。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/250957

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