避難所の2千人検診、9・1%に血栓 熊本で医師ら調査
(朝日新聞デジタル 6月14日)
熊本地震でのエコノミークラス症候群(肺塞栓〈そくせん〉症など)の防止活動をしている医師らの対策チームは14日、避難所で暮らす被災者ら約2千人を検診した結果、全体の9・1%の人の足に肺塞栓症の原因となり得る血栓が見つかったと公表した。特に70歳以上が多く、女性が7割以上を占めた。
対策チームは医師や臨床検査技師らでつくり、本震3日後の4月19日から5月5日まで、熊本市や熊本県益城(ましき)町などの65カ所で、避難所で暮らしている人や車中泊をしている人らに超音波検査をし、血栓の有無や程度を調べた。
その結果、2023人のうち185人から血栓が見つかった。データを分析すると、70歳以上の人や睡眠剤を使用している人は危険性が高まることもわかったという。
また、県が発表した入院が必要な重症患者51人のうち、42人が車中泊だったことも明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160614-00000034-asahi-soci