女性だけの防災訓練が実施されました!(大阪府茨木市)

大阪府にある茨木市は、平成26年度から3年間にわたり、危機管理課が主体となって女性防災リーダー育成事業を実施してきており、わたしも講師の一人として講座をお手伝いさせていただいてまいりました。

そして3年目の講座が修了したあとの2月23日(木)、女性防災リーダー育成講座の修了生を中心に市役所・社会福祉協議会などの職員も入って、約40人で女性だけの防災訓練を実施しました。

詳しくはこちらの茨木市のウェブサイトからご覧いただけますが、主な訓練メニューは、避難所づくり体験と災害時のトイレ対策検討ワークです。避難所づくり体験は、NPO法人さくらネットの河田のどかさんが、トイレ対策検討ワークはGDRRの浅野が担当しました。

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災害時のトイレ対策検討ワーク

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午前中に訓練を実施したのち、お昼は防災食の試食をし、午後からは自主防災連絡会の代表者など(多くが男性)をお招きし、午前の訓練の様子について、危機管理課・講師そして参加者から写真をまじえて報告会を開催し、その後、報告会参加者の皆さんには、授乳スペース、プライバシー、足腰の悪い人などへ配慮した避難所の再現現場などを見学いただきました。

 

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避難所づくり体験

※茨木市の女性防災リーダー育成の取り組みと訓練の様子はこちらから

 

事業の目的は、「自主防災組織の運営を担い、方針決定過程へ参画できる女性リーダーの育成を図るとともに、女性の視点を活かした避難所運営や防災対策を検討し、地域防災力の向上を図る」ことで、今回の女性だけの防災訓練あたっては、講師の一人を務めた浅野のほうから「女性だけの防災訓練は、女性だけにすべてを押し付けるための訓練ではありません。近い将来、女性も男性と共同で、指導的役割を果たすことができるようにすることが目的です。人にもよりますが、男性がいる状況だと、決定を男性に委ねたり、発言を控えてしまう女性がよく見受けられます。女性だけで訓練を実施することで、女性たちに自信をつけていただけると考えます。逆に、男性のみなさんも今後は、炊き出しの訓練やや高齢者・赤ちゃんなどへ配慮できるよう学んで行っていただければと思います」とあいさつさせていただきました。

 

なお、茨木市では女性防災リーダーのネットワークづくりの促進にも取り組んでおり、平成28年5月には、茨木市自主防災連絡会に女性部会(愛称:いばらき女子防災部)を設置し、各自主防災会から推薦された女性たちが約30人参加。今回の女性だけの防災訓練も、このいばらき女子防災部の取り組みとして実施されました。

報告会に参加くださった男性の防災リーダーのみなさまからも、とてもよい取り組みであるとの評価をいただき、今後の茨木市の地域防災活動の活性化につながると思いました。

                           (文責:浅野幸子)

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