第3回国連防災世界会議に向けた勉強会「ジェンダー視点から考える復興・防災 ~東北での支援活動の成果と教訓~」(主催:オックスファム・ジャパン、Gender Action Platform (GAP), 国連開発計画(UNDP))が、7月3日に行われました。旧東日本大震災女性支援ネットワークの運営委員、皆川満寿美さん(東京大学社会科学研究所)、山下梓さん(エンパワーメント11わて)、私たちの2011年からのパートナーである石本めぐみさん(ウィメンズアイ)、当センター共同代表・池田恵子が講師を務めました。
東北での支援経験を、半年後に迫った第3回国連防災世界会議に、いかに反映していくのかについて、議論が行われました。
池田は、(1)災害(ハザード)を避けること、(2)被害を小さく留めること、(3)早期に回復すること、この3つのバランスが揃った社会こそが、災害に強い社会であるという趣旨の報告をさせていただきました。防潮堤の建設などは、あくまで(1)の災害(ハザード)を避ける効果しかなく、働きづらさ・貧困、子育てや介護の困難、社会への参画が容易ではない状態に、私たちひとりひとりがおかれている現状が放置された状態こそが、改善される必要があります。
女性のリーダシップについて触れた石本さんは、女性たちは、明確に「代表」や「リーダー」と名指しされるとかえって活動しにくくなることがあることを指摘し、女性の人材育成の難しさについて考えるきっかけとなりました。
これまでジェンダーの視点で取組が行われてきた、その積み重みを、しっかりと第3回国連防災世界会議に届けたいと思います。