国際協力NGOオックスファム・ジャパンの協力のもとで、昨年度に引き続き特定非営利活動法人全国女性会館協議会とともに実施している、災害・防災と男女共同参画に関する人材育成研修事業。今年度も、協議会に加盟している女性関連施設からの応募・審査の結果、3か所で実施することになりました。
今年度最初の研修は、7月30・31日と大阪市立男女共同参画センター中央館で開催。大阪市男女共同参画センターさんには広報や運営を担っていただき、わたしたちGDRRは教材の作成・提供と、講師派遣を行う形で実施しました。
プログラムは下記の通りです。1日目の〔4〕までは一般公開とし、2日間を終了した12人と併せて、全部で27人の参加がありました。
一般公開のプログラムでは、県外避難者でつくる、「避難ママのお茶べり会」代表・吉岡智佳子さんからも、避難生活に至る経緯や県外避難者が置かれている現状等についてもお話をいただきました。
女性の市民の方はもちろん、地域で防災活動を担っている男性リーダーの方、自治体の防災担当者の方、社会福祉協議会の方などキーパーソンとなる方々の参加が多く、グループワークでの議論も活発に行われ、研修の質を高めてくれました。
さまざまなタイプの大規模災害が頻発する昨今、受講生のみなさんの活躍を期待させていただくとともに、災害とジェンターに関する知識の普及・啓発に、私たちもより一層努めていかなければと、気が引き締まる思いを抱いた8月でした。
【1日目】
〔1〕災害と男女で異なる被災経験~防災力向上のために
〔2〕避難ママのお話~被災経験に学ぶ
〔3〕大阪市の防災対策について
〔4〕各地の取り組み事例から
〔5〕参加者による自己紹介・人材育成研修の意義
〔6〕地域の防災資源や現状について考える
【2日目】
〔7〕要援護者支援と多様性配慮
〔8〕災害時の暴力問題とその防止方法
〔9〕地域で活用してみよう! 避難所運営に関するワークショップ
〔10〕今後の普及に向けて