●弱者ケアの重要性報告 熊本から帰還の医療チーム
(岩手日報 2016/05/03)
北上市村崎野の県立中部病院(遠藤秀彦院長)は2日、熊本地震・医療救護チームの帰還式を行った。
メンバーは花巻空港から同病院へ帰還。山下洋災害医療科長(44)は「まだ避難所には夜間、人が多く、高齢者ら災害弱者を拾い上げる必要がある」と報告。遠藤院長が「制約が多い中、頑張ってもらった。3・11の恩返しが少しでもできたと思う」とねぎらった。
同チームは同病院の医師、看護師ら6人で編成し、4月26日に出発。同27日~1日の5日間に熊本市中央区で延べ33避難所を回り、避難状況を把握して必要な医療を提供したほか、エコノミークラス症候群にも対応した。山下科長によると、避難所の居住性に差があり、障害者対応の避難施設などきめ細かなニーズに合わせた質の向上が求められている。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20160503_8