【熊本地震】避難所で活躍する子供たち 派遣記者が見た現場

【熊本地震】避難所で活躍する子供たち 派遣記者が見た現場
(毎日新聞2016年5月13日 22時45分)

 4月21日夕方から、熊本県南阿蘇村の避難所の人たちに、避難生活についてアンケート調査をした。「父は経営しているペンションの再開が『1年くらいは無理』と言っている。私の仕事もいつ再開できるか分からない。食べ物が足りてくると、今度は将来の不安で頭がいっぱいです」。5歳の娘と3歳の息子、それに両親と避難した自営業の夏井美果さん(41)は話した。

 22日は朝から、阿蘇市の避難所・阿蘇市立一の宮小学校で再びアンケート。「職場に出たり、畑の様子を見に行ったり。空き巣対策でパトロールに行く人もいる」。男性の多くが出かけ、残っているのは女性や高齢者、子供が多い。

 玄関の受付に、近くの中学生たちがいた。別の避難所で、地元の高校生らが避難者の頼みを聞いたり、玄関のドアを開けたりしていたが、ここもそうらしい。一の宮中サッカー部主将、3年の高橋京将(きょうま)さん(14)は少年ボランティアの中心。はきはきと返事をして、元気よく走る。「あまり頼り過ぎちゃいけないんだけど……」と保健師は苦笑いした。

 新築の校舎の外は、昨日の雨がうそのように明るい。中庭で20人ほどの子供が遊び、ひなたぼっこの男性がそれを眺めていた。近くの喫茶店主、林寛さん(51)が無料でコーヒーを振る舞った。

    ◆

 「裏庭でマウンテンバイクなどの体験会を開きます」と校内アナウンスがあった。観光客向けのパラグライダー体験などが売りの阿蘇ネイチャーランドからのボランティアだ。幼児から中学生くらいまでの子供たちが歓声を上げる中に、高橋さんの姿もあった。

 ネイチャーランド社長の坂田英樹さん(43)は「大型連休の予約はほぼキャンセル。それでも皆さんの気分転換の役に立ったようで良かった」と言った。余震が続き、復興の先は長いが、皆きっと立ち直る。そう願った。

 夕方、新たな派遣記者と交代して帰路についた。緑の山腹に牛が草を食む。日が暮れ、大分支局に着いたのは金曜日の午後10時。週末は休み、熊本で見たことを翌週から連載するよう指示があった。大分で久しぶりの仕事は、たまった取材ノートの整理からだ。

http://mainichi.jp/articles/20160514/k00/00m/040/135000c

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

* Copy This Password *

* Type Or Paste Password Here *

8,157スパムコメントは、これまでのところでブロックされたSpam Free Wordpress

アーカイブ