子ども2千人超 心のケア必要
(NHK熊本 05月17日 08時05分)
熊本市の教育委員会は、市立の小中学校に通うすべての子どもたちを対象に地震が心に及ぼす影響を調査し、およそ2100人にカウンセリングが必要なことがわかりました。
この調査は、熊本市の教育委員会が一連の地震が子どもたちの心にどのような影響を及ぼしているかを調べようと市立の小中学校に通う6万1000人を対象に行われました。
調査は、教育委員会が作成した「食欲がない」「涙があふれてくることがある」など17項目の質問が記されたアンケート用紙を子どもや教員に配ったうえで学校側の聞き取りなども含めて総合的に判断する方法で行われました。
調査の結果、率にして、およそ3点5%にあたる2100人あまりがカウンセリングが必要と判断されたということです。
子どもたちの中には「家に1人でいるのが怖い」とか、「音におびえる」などの不安を口にする子どももいたということです。
市の教育委員会は不安を抱える子どもたちの心のケアにあたるスクールカウンセラーを今月23日からは42ある中学校すべてに配置することにしています。
教育委員会の総合支援課は「前例のない地震で、カウンセリングを求める子どもが多いという印象だ。十分なカウンセリング態勢を構築していきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5005356071.html?t=1463447743294