子どもたちのSOS、受け止めたい 熊本地震、教員やボランティア奔走

子どもたちのSOS、受け止めたい 熊本地震、教員やボランティア奔走
(西日本新聞 2016年05月29日 01時57分)

 熊本地震の被災地で子どもたちが「SOS」を発している。熊本県では「カウンセリングが必要」と判断された小中学生が3千人を超え、被害が大きかった益城町は小学生の4人に1人が該当した。地震の恐怖に、長引く避難生活へのいらだち。子どもの悩みを理解し、和らげようという学校やボランティアの取り組みが進められている。

 車中泊を含む300人近くが避難生活を続ける益城町のホテル「エミナース」の敷地。一画に止まるキャンピングカーは子どもたちの「秘密基地」になっている。災害ボランティアの経験がある国安竜雄さん(50)=千葉県=が、子どもの遊び場として開放。騒いで揺れる車内では「ほら、怖くないやろ」と声を掛けながら、揺れに敏感な子どもの心をほぐしている。

 地震後、子どもたちの心は荒れた。大人に乱暴な口調で突っかかったり、配給の弁当を勝手に取って逃げたりした。最近は落ち着いてきているが「子どもには息抜きの場が必要。まだまだ気掛かりだ」と、国安さんは優しく見守る。

 避難所の児童の多くが通う同町の津森小(89人)では、学校再開を前に担任教諭が避難所に出向いて親や児童と面談した。状況を職員会議で報告し「大人ですら受け止めきれない現実を前に子どもは混乱している。心の変調を否定せず、受け止めることが大事だ」との意識を共有した。

 学校再開後の1週間は毎日、児童にアンケートを行った。当初は2割近くが「心配や不安がある」と回答。その後、不安を訴える児童は減ったが、保護者へのアンケートには最近も「子どもが1人でトイレに行けない」「おねしょをする」「キレる」などと記される。佐藤浩介校長は「長期的に子どものケアを続けていきたい」と話している。

 県教育委員会や熊本市教委は、被害が大きかった地域にスクールカウンセラーを増員して子どものケアに当たっている。益城町や西原村を巡回するスクールカウンセラーの坂上由香里さん(40)は「カウンセリングを必要とする子どもは、学校の相談態勢が整ってきたこともあり増えてきている」と説明。その上で集団カウンセリングのニーズも高まっているとされ「集団ならばカウンセリングが特別なことではなく『自分だけ変なのでは』という劣等感を抱えずに済む」と指摘した。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/248291

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