高校生が本格「防災冊子」 館山総合、用途別マニュアル6冊

高校生が本格「防災冊子」 館山総合、用途別マニュアル6冊
(東京新聞 2016年7月31日)

 県立館山総合高(館山市)の家庭クラブが、「防災マニュアル」の小冊子を作製した。障がい者や高齢者にも配慮した本格的な内容で、同市に一部を寄贈した。マニュアル作製の活動内容は全国高校家庭クラブ研究発表大会で発表する。 
 同校は家政、商業、工業、海洋の四学科がある。家政科の全生徒(百十二人)は家庭クラブの部員としても活動する。授業やクラブ活動を通して防災についても勉強しており、部員のうち役員メンバー十人を中心に、四月から約二カ月かけて「防災マニュアル」をつくった。
 用途別に「災害の備え編」「地震発生直後編」「避難所生活編」「障がい者、高齢者編」「子ども編」「食事編」の六冊に分かれている。携帯しやすいように、B5判を二つ折りにした手のひらサイズで、各編ごとに紙も色分けした。
 「地震発生直後編」には所持者の血液型や家族情報を、「障がい者、高齢者編」には持病や服用薬を、それぞれ記入する欄を設けるなど、万一の場合に役立つための配慮もしている。
 一セット(六冊)を約七百セット用意。館山市に一部を寄贈した。市では、市役所一階ロビーなどで市民向けに置いている。
 同校家庭クラブは、八月四、五日に福島県郡山市で開かれる全国高校家庭クラブ研究発表大会に、関東代表として出場する。生徒五人と顧問の教諭、筒井智会さん(46)と尾張祥子さん(26)の二人が参加予定。生徒らはプロジェクターなどを使い、持ち時間十五分で、防災マニュアル作製や市への寄贈などの活動を発表する。
 学校は夏休みだが、役員メンバーの生徒らは連日登校し、全国大会へ向けて準備中。役員の一人で、大会にも参加する三年生の出口歩美さん(17)は「防災マニュアルはたくさんの人が利用してほしい。大会ではがんばりたい」と話した。顧問の筒井さんと尾張さんは「家庭クラブの活動は地域と関わることが重要と理解してもらえれば」と見守っている。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201607/CK2016073102000150.htm

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