避難生活で女性に多発するエコノミー症候群。予防する3つの方法
危険なのは車中泊だけじゃない。
(BUZZ FEED 2016/10/23)
震度6弱を観測した鳥取地震。地震から2日が経った10月22日夜も、約1500人が避難所で過ごした。車中泊をする人たちも多いという。
長期化する避難生活のなかで、問題になるのが「エコノミークラス症候群」だ。
車や飛行機などで長い間、足を動かさないままでいると、血の流れが悪くなり、血の塊ができる。最悪の場合、血管が詰まって死に至ることもある。
今年4月の熊本地震では、52人がこのエコノミークラス症候群で入院が必要と判断された。その約8割に当たる40人が女性。65歳未満は18人で、うち女性は13人だった。
4月14日に発生した「前震」の4日あと、自宅の敷地内で車中泊をしていた51歳の女性が車から降りた直後に倒れ、死亡した。
また、40歳以上の発症が多いとされるが、出産直後の20代女性が搬送されることもあったという。
なぜ女性が多いのか。災害時は使えるトイレが限られるため、水分を控えがちになってしまうことが原因だとする専門家の見方もある。
窮屈な体勢を強いられる車中泊では、2泊以上から危険度が増すが、数時間で発症することもある。
避難所でも油断は禁物だ。避難生活が1〜2週間と長期化すると、発症率が上がるという。
予防法は3つ。長時間同じ姿勢でいることを避けること、足を動かす運動をすること、そして、適度に水分を取ることだ。
こんな風にストレッチをするだけで、リスクを下げることもできる。寝たままでも十分だ。
歩いているときに息切れがしたり、胸が痛くなったり、足のむくみや痛みなどの症状が出たりしたときは、すでに発症している可能性も。すぐに医療機関を受診するようにしてください。
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