特別支援学校調査 「車中泊」65%、心身不調36%

●特別支援学校調査 「車中泊」65%、心身不調36%
(熊本日日新聞 2016/12/14 09:41)

 熊本地震を受け、県内の特別支援学校19校の保護者を対象にしたアンケート結果がまとまった。避難生活を送った997人のうち「車中泊」をした人は65%を占めた。児童生徒の36%が地震のストレスで「眠れない」など、心身の変化を訴えている。

 県特別支援学校知的障害教育校PTA連合会が9月に実施し、全体の84%、1579人が答えた。避難先は複数回答で、車中泊が657人と最も多く、次いで自宅近くの避難所290人、県内の親戚・知人宅が173人。福祉避難所は37人にとどまった。

 同連合会の木村文彦会長は「障害のある子どもが避難所で生活する際には特別な配慮が必要となる場合もある。保護者が遠慮したのではないか」。福祉避難所の利用が少なかった点は「多くが高齢者施設に設けられていた。障害児を持つ家庭には認知不足だった」とみる。

 地震後、不眠や小さな音で驚く、落ち着きがない、興奮しやすいなどの不調を訴える児童生徒も多く、保護者580人も不安を訴えていた。しかし、悩みを公的窓口に相談したのは1割程度だった。

 「災害が障害のある子どもや家族に与えるストレスは予想以上に大きい上、支援も十分に機能していない現状が分かった。通い慣れた支援学校が福祉避難所となれば保護者同士も顔見知りで、不安の解消にもなるなどの声もあった」と同連合会。今後、調査結果を精査し、行政に地域防災計画の見直しを要望することにしている。

http://this.kiji.is/181571251166332412

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